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ある大切なこと -口演童話-

ある大切なこと -口演童話-
口演童話の恩師が亡くなりました。それまでは、口演童話の大切さがわかっていたようで、あまり自分では理解していなかったと思います。もう恩師の童話が聞けなくなったかと思うと、悲しいのはもちろんのこと、何か大切な宝物を永遠になくしてしまったような気がしてなりません。口演中のビデオが何本か残っているので、それを見ればいいようなものですが、映像に映らない口演童話の魅力の方が、はるかに多い気がします。


再話に力を入れている作家の中には、語り部のところに出向いて録音をして、テープ起こしをして出版をするということもあるようです。昔を語る人が少なくなっていく以上、それも致し方ないでしょう。しかし、文字になった言葉では、その場で語られた生きた言葉の響きが、正確には伝わりません。声には、消えゆく運命があるからです。テープに吹き込んだから大丈夫だと思われるかもしれませんが、言葉は生き物です。生きた言葉は、必然的にそこに存在しているのです。確かに、記録として残していくことも大事です。実際に語りを聞いて、それを後世に自分の言葉で伝えることをしないと、語り継ぐ命の火は消えていくことになるのですから。・・・

参考:トムテのストーリーテリング

author:トムテのマスター, category:お話, 22:26
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