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口演童話「101匹、いっちゃん」

口演童話「101匹、いっちゃん」

ぼくはメダカのいっちゃんです。ぼくのとなりにいるのは、にいちゃんです。そのまたとなりにいるのは、さんちゃんです。川をのぼってきた三人です。三人でここまでやってきたわけではありません。101匹で最初はやってきたのです。みんなとちゅうでカメにやられてしまったのです。カメというのはどうもうで、のろまのように見えても水の中ではすばやく動き回るのです。ねらわれたら最後、逃げおおせることはできません。みんなカメのいぶくろの中です。

カメの腹はかたいこうらですから、カメが腹ぺこかどうかわかりません。死んだ仲間たちは、カメのかたい体になって、カメをより強いものにしてしまいます。カメと戦っているようで、ゆうかんだった兄弟たちと戦っているようで、自分もカメのこうらになってやろうかとさえ思います。そのほうが強くなって、仲間といっしょにおれるような気がするからです。

author:トムテのマスター, category:お話, 16:56
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